システム運用やシステム保守を担当したエンジニアは、情報システム部門やIT企業など、ITを専門とする部署で知識を蓄え、技術を磨きながら経験を積みます。やがてソフトウェアやハードウェアに加えて、ネットワークと通信技術などの知識も習得し、スキルをどんどん高めて行きます。さらに経験を積むと多くの分野の業務知識も蓄え仕事の全体も分かるようになり、先々はSEとしてプロジェクトを管理するスキルも身につきます。
これらの知識やスキルを基に様々な開発や導入経験を積んだエンジニアは、単にITの専門家であるだけではなく、会社の情報システム部門やIT企業にとどまらず、様々な分野でも活躍できる力を持っています。
例えば、会社なら情報システム以外の部門です。システム運用と保守を担当すれば業務部門の仕事の仕組みや流れを、自然と学ぶことになります。むしろそれらを学ばなければ、システム運用も保守も行えません。これは一つの会社だけにとどまりません。
情報システムは今や金融と商社をはじめ、製造業や物流業などあらゆる分野で活用し、無くてはならない存在です。情報システムがなければ、一切仕事ができないくらいに深いところまでシステムが浸透し、会社間の取引も電子決済で行われています。システムや業務に精通したエンジニアは、どこでも活躍できるのです。
また自身がエンジニアとして働くだけでなく、エンジニアやシステムを利用するユーザーの教育にも携わることができます。
このように、システム運用と保守を担当したエンジニアの活躍の場は多種多様です。自分の希望や適性とやりがいの有無で、進む方向は違います。仕事をしながら将来自分が活躍できる場を見据えながら、必要なスキルも高めましょう。